グループホームの「ユニット」とは、複数の個室と居間・食堂・台所などで構成される、少人数の生活単位です。
厚生労働省の基準では、1ユニットの定員は5人以上9人以下です。入居者はこの生活単位の中で、顔なじみの職員・入居者と日常生活を送ります。
結論|ユニットは「部屋の区分」ではなく、少人数で暮らす生活単位
1ユニット5~9人で、個室と共用空間を使いながら共同生活を送ります。見学では人数だけでなく、食事・入浴・職員配置・夜間の見守りがユニット単位でどう行われるかを確認しましょう。
1ユニットは5~9人
認知症対応型共同生活介護では、共同生活住居1単位の定員は5人以上9人以下とされています。
少人数にする理由
認知症のある人が、顔なじみの人間関係を作りやすく、家庭に近い環境で生活することを目的としています。
1事業所に複数ユニットある場合もある
厚生労働省資料では、1事業所あたり原則3ユニットまで運営する仕組みが示されています。
たとえば2ユニットなら最大18人、3ユニットなら最大27人ですが、日常生活はユニットごとに分かれるのが基本です。
ユニットには何がある?
| 設備 | 役割 |
|---|---|
| 個室 | 本人の私的な生活空間 |
| 居間 | くつろぎ・交流の場 |
| 食堂 | 食事の場 |
| 台所 | 調理・家事活動 |
| 浴室等 | 日常生活に必要な設備 |
居室は原則個室
居室は原則1人で、床面積7.43㎡以上が基準です。
ユニットごとに生活の雰囲気が違うこともある
同じ建物内でも、入居者の状態や職員の関わりによって雰囲気が異なることがあります。
比較したいポイント
- 静かな人が多いか
- 会話・活動が多いか
- 車いす利用者が多いか
- 介助量が大きい人が多いか
- 食事や家事参加の雰囲気
空いている部屋だけを見るのではなく、そのユニット全体が本人に合うか確認します。
POINT
同じ施設でも、どのユニットへ入るかで日常の人間関係や生活リズムが変わります。見学では入居予定ユニットを見せてもらいましょう。
職員配置はユニットとどう関係する?
日中は利用者3人に対し介護従業者1人以上を常勤換算で配置する考え方があり、夜間は原則としてユニットごとに1人の夜勤職員を配置します。
常勤換算とその場の人数は違う
「3対1」だから9人のユニットにいつでも3人いるという意味ではありません。
夜間の例外もある
3ユニットが同一階で隣接し、安全対策など所定条件を満たす場合、事業所全体で夜勤2人以上とする例外があります。
ユニット数だけで夜勤人数を決めつけない
3ユニット施設では例外運用の有無を確認し、実際の夜勤人数と応援体制を聞いてください。
ユニットが分かれていても完全に別施設ではない
ユニットごとに日常生活を送りますが、行事や防災、職員応援などでは事業所全体で関わることがあります。
他ユニットとの交流
施設によっては行事や散歩などで他ユニットの入居者と交流することがあります。
職員の異動・応援
固定配置を基本にしながら、シフトや緊急時に他ユニット職員が支援する場合があります。
認知症の人にとって少人数環境が合うとは限らない
少人数は顔なじみを作りやすい一方、人との距離が近いことが負担になる人もいます。
音・人の気配に敏感な人
共有空間がにぎやかだと疲れる場合があります。
一人で過ごす時間を大切にする人
居室へ戻りやすいか、静かな場所があるかを確認します。
入居予定ユニットで確認したいこと
01
入居者人数
現在何人生活しているか確認します。
02
日中の雰囲気
食事、活動、居室での過ごし方を見ます。
03
夜間体制
夜勤人数と他ユニットからの応援を確認します。
04
本人との相性
音、人との距離、職員の声かけが合うか見ます。
ユニットで確認したい7項目
- 1ユニットの現在人数
- 入居予定ユニットの入居者構成
- 共有スペースの雰囲気
- 個室からトイレまでの動線
- 日中の実際の職員人数
- 夜勤人数と応援体制
- 他ユニットとの交流方法
まとめ|ユニットは本人の毎日の生活単位
グループホームの1ユニットは5~9人で、個室と居間・食堂・台所などから構成される少人数の生活単位です。
同じ施設でもユニットごとに雰囲気や入居者の状態が異なることがあります。
施設全体の設備だけでなく、本人が実際に暮らす予定のユニットを見て、生活・職員・夜間体制との相性を確認しましょう。