グループホームは、要支援2でも入居対象になります。ただし、要支援2であれば誰でも入れるわけではありません。
グループホームは認知症のある人を対象とした地域密着型サービスなので、要支援2に加えて、認知症であること、原則として事業所所在地の市区町村の住民であること、本人に必要な介護・医療をその施設で支えられることなどを確認します。
結論|要支援2は対象。要支援1は対象外
要支援2の人は「介護予防認知症対応型共同生活介護」としてグループホームを利用できます。一方、要支援1は対象外です。実際の入居では、認知症、地域要件、空室、共同生活の可否、医療・介護体制まで確認されます。
要支援2でもグループホームへ入居できる
厚生労働省の介護報酬資料では、グループホームの入居区分に要支援2が設定されています。
要支援2は「介護予防認知症対応型共同生活介護」
要介護1~5の人が利用する認知症対応型共同生活介護に対し、要支援2の人は介護予防認知症対応型共同生活介護として利用します。
要支援1は対象外
要支援1にはグループホームの基本報酬区分がなく、介護保険上の利用対象ではありません。
「要支援ならグループホームに入れない」は誤り
要支援2は対象です。ただし要支援1は対象外なので、同じ「要支援」でも扱いが異なります。
要支援2なら認知症がなくても入れる?
いいえ。グループホームは認知症対応型のサービスです。
認知症であることの確認が必要
入居時には、主治医の診断書等により認知症であることを確認します。
物忘れがあるだけでは入居条件を満たすとは限らない
家族が「最近忘れっぽい」と感じていても、制度上の認知症確認とは別です。
入居を検討する場合は、医療機関での診断状況を施設へ伝えます。
地域密着型サービスの住所条件もある
グループホームは地域密着型サービスのため、原則として事業所所在地の市区町村の住民が利用します。
近隣市の施設でも自由に入れるとは限らない
自宅から近くても市区町村が異なれば、地域要件を確認する必要があります。
家族の近くへ転居して入居する場合
住民票を先に移せば必ず利用できるとは限りません。
希望施設と転入先自治体へ、転入後の利用条件や手続き順序を確認してください。
要支援2でも入居判定はある
制度上の条件を満たしていても、空室があれば自動的に入居できるわけではありません。
| 確認項目 | 具体的に見られること |
|---|---|
| 認知症 | 診断、生活上の困りごと |
| 生活 | 食事、排せつ、移動、睡眠 |
| 共同生活 | 少人数生活を施設体制で支えられるか |
| 医療 | 薬、通院、必要な医療処置 |
| 地域要件 | 住所・介護保険上の利用条件 |
「介護が軽いから優先される」とは限らない
施設は、本人の生活状況、介護・医療ニーズ、空室等を総合して判断します。
要支援2の人にグループホームが合いやすいケース
身体介護は比較的少ないが、認知症による見守りが必要
歩行や食事はある程度自分でできても、服薬、火の管理、外出、生活リズムなどに継続的な見守りが必要な人は候補になります。
一人暮らしの継続が難しくなっている
食事を忘れる、夜間に外へ出る、金銭管理が難しいなど、自宅での生活に不安が増えている場合があります。
少人数の生活環境が本人に合う
大人数の施設より、顔なじみの人と落ち着いて過ごしやすい人に合う場合があります。
POINT
要支援2だから「まだ施設は早い」とは限りません。身体介護の量だけでなく、認知症による生活上の困難を基準に考えます。
要支援2で入居すると費用はどうなる?
要支援2でも、介護保険の基本サービス費に本人の負担割合を掛けた自己負担が必要です。
基本サービス費は要支援2の区分がある
厚生労働省の現行資料では、1ユニットの場合の要支援2は1日761単位、2ユニット以上の場合は1日749単位です。
実際の自己負担額は、地域区分、加算、本人の1~3割負担などにより変わります。
家賃・食費等は別
介護保険自己負担のほかに、家賃、食材料費、光熱水費、日用品、医療費等が必要です。
入居後に要介護1以上になったら退去する?
いいえ。グループホームは要介護1~5も対象です。
認定区分が変わっても同じグループホームで生活を続けられる場合がある
要支援2から要介護1・2へ変わっただけで自動退去になるわけではありません。
必要な介護・医療が増えた場合は体制を再確認する
要介護度そのものではなく、実際に必要な支援を施設で続けられるかを確認します。
反対に要支援1になったらどうなる?
更新認定等で要支援1になった場合、グループホームの介護保険上の利用対象から外れます。
認定結果が出たら早めに相談する
今後利用できるサービスや住まいについて、施設、自治体、ケアマネジャー等へ相談します。
具体的な契約終了時期や移行方法は、施設の契約内容も確認してください。
入居前に確認したいこと
要支援2でグループホームを検討するときの7項目
- 認知症の診断・確認があるか
- 要支援2の認定を受けているか
- 地域密着型サービスの住所条件を満たすか
- 現在の生活上の困りごとを施設へ伝えたか
- 医療・服薬への対応が合うか
- 本人が少人数の共同生活に馴染めそうか
- 介護保険以外を含む月額総額を確認したか
まとめ|要支援2はグループホームの対象
要支援2の人は、介護予防認知症対応型共同生活介護としてグループホームを利用できます。
一方、要支援1は対象外です。
要支援2であることだけでなく、認知症、地域要件、施設の受入体制、本人との生活上の相性まで確認して入居を判断しましょう。