私は今、主人と小学生になった息子、主人の母という家族構成で暮らしています。主人の母は4年前にご主人を病気で亡くされてから一人で暮らしています。息子が小学生になり、私が看護師に復職したのをきっかけに一緒に住むようになりました。
看護師という仕事は夜勤があったりするので、そういった時に家事を手伝ってもらえるので凄く助かります。
それと義母のご主人が無くなってから明るくて朗らかだった義母が塞ぎがちになってしまったので、それが少しでも和らげばという事で一緒に住む事を決めました。
性格も穏やかでよく言われるような嫁姑にトラブルは無く仲良く暮らしていたのですが、最近になって少し痴呆気味になってしまっています。
主人と付き合い始めた当初から仲良くさせて頂いていて私の中の義母のイメージは明るく朗らかという印象だったので、痴呆になったという事がすごくショックでした。
介護の仕事とは少し違いますが、看護師という仕事上痴呆ぎみの患者さんに接する機会があるので、頭の中で痴呆というものを知ってはいたのですが、いざ自分の身近な存在が痴呆になってしまうのは赤他人がなるのとでは全然違いますね。
私の祖母、祖父は私が生まれる前に無くなっていたので身近に痴呆に罹った人は居ないです。
そういった事も義母が痴呆になったという事に余計ショックを覚えてしまいました。義母が痴呆になってしまってから大変な毎日が始まるのでした。
仕事と介護のかけもち
痴呆になったとはいえ、まだ重度では無かったのと、大好きな義母だったので自分で介護しようと決めました。
知り合いに同じ様に痴呆の義母を介護している人が居たので、その人に色々と話を伺うと、すごく大変と仰っていました。
ただ、その時の自分は病院で少し経験した事があるし、なんとかなるだろうぐらいの気持ちでいたと思います。実際にやってみると大変の一言に尽きます。
まだ重度の痴呆では無かったので私は看護師という仕事をつづけながら介護を続けましたが、どうしても仕事でお義母さんを介護する事が出来ない時には主人に見てもらったりしていました。
介護に携わる人が皆口をそろえて言うのですが、最初はまだ自分のエネルギーがあるから大丈夫なんだけど、数か月や数年続くと精根疲れ果てるという事は皆さん言います。
私はそれを1か月で経験しました・・・・。仕事との両立というのはかなり甘い考えなんだなとその時に気づかされました。正直介護をなめていました。
今はまだ軽度の痴呆なのに、これが重度になったら?、そしてこの生活がいつまで続くの?とそう思うだけでもお先が真っ暗になり眩暈さえしてしまいそうになります。
そこで初めて、仕事をやめて介護に専念するか、介護施設を利用するかという2択が自分の頭の中に出てきました。
勿論私一人の問題ではないので、義母ともそして主人ともたくさん話を重ねました。当初、私は介護施設に入れるのだけは反対でした。