少し前に、アメリカで医療制度云々のドキュメンタリー映画で、浮浪者のような人が病院を退院する際に保護者や後見人が居なかったのか公園だったか駅だったか、とにかく外に置き去りにされた話がありました。
これは外国であるし極端な例ですが、実際に日本で生活保護などを受けていて老後の資金が無く、かつ独り身で介護が必要になったらどうするのだろう?と漠然とした不安がよぎったものです。
本当に映画のように道端に置き去りにされるのでしょうか。まさかね。
そもそも生活保護を受け取るには資産を持っていない、頼れる身内が居ないという条件も含まれているのですから、介護施設が必要となる場合にはどうすれば良いのでしょうか。外で、病気や老衰で動けなくなって寝ている人を見たことが無いだけに疑問です。
簡単に調べてみれば、とりあえずは生活保護の受給額内で受けられるサービスがありますし、生活保護内でも入れます!と宣伝していない施設もあるようです。
介護施設といえど宣伝をするにあたって少なからずお金がかかるところを、宣伝なしという形で経費削減しているのもあるのでしょうね。
実際それで経費を削り、安い利用料なだけに平均的な額を支払える利用者は一応は審査から漏れるとの事です。納得ですね。市町村の窓口へ行って、平均的な額を支払えるのに、あえてそこを紹介されるはずもありはせん。
ですが、このような蓄え、利用料、それに見合った優先順位はあれどまた疑問なのは生活保護の受給者で介護施設へ入居しても、必ずついて回るのが実費です。
何かと実費で支払うものがあるのに利用料だけで精一杯なのではないでしょうか。考えの浅い私は、きっと年金と生活保護で賄うのかとも思いましたが違うんですね。
生活保護は年金の額を差し引いた額を受け取るので、どちらももらえる事は無いようです。あったとしても、それは何かしら理由があって市町村の窓口へ相談に行って申請が受理された場合のみ。
少し厳しい状況ではありますが、これも今の日本に必要なシステムなのでしょう。
しかし、生活保護には自己負担額について生活扶助という助けがあるのです。生活保護受給者となるとケースワーカーという職員が訪問して来ます。その時に相談という形で申請をします。
ケースワーカーが必ずしも扶助の申請が必要かどうかなどを見て判断するので受給されるとは限りませんが、生活保護受給者ということでオムツが買えない、食費が払えないという事にならないようにするのが生活保護なのですから、きちんとした申請を行い、規定に沿った受給をしていれば安心なのです。