デイサービスの個別機能訓練の目的内容

デイサービスは、主に、介護が必要なお年寄りのために、さまざまな内容のサービスを提供する施設です。

このことについては、詳細はともかくとしても、その概要というか、大きな意味合いに関しては、近年では多くの人の知るところになってきている印象があります。

デイサービスを提出している施設では、特に重視することが、「個別機能訓練」と呼ばれる訓練です。この「個別機能訓練」というのは、特に認知症患者さんのお年寄りに対して行うリハビリを指すケースが多いです。

このリハビリは、施設ごとにプランニングをして、その人に合ったプログラムをこなすことで、徐々に実生活に適応できるようなトレーニングを行うといった趣旨があります。

しかしそうかと言って、そのプログラムの内容があまりにも難しいものになってしまうようなことはありません。

特に、身体自体は非常に元気である認知症患者さんは比較的多く、そういうこともあって、身体的なエクササイズのようなプログラムの内容になるケースが多くなっています。

たとえば、足首を回す練習をしたり、室内を歩行したり、もっとハードな内容になると、なんと「スクワット」を行ったりするプログラムが組まれることも珍しくありません

基本的に、下半身のトレーニングが重視されるケースが多いようですが、もちろん上半身のトレーニングが行われることもあります。

たとえば、腕を回すトレーニングや肩から回すトレーニング、背筋を伸ばすストレッチをプログラムの中に取り入れるケースは非常に多いです。

また、上半身というか、「指先の運動」を個別機能訓練の中で行うケースも少なくありません

昔から、指の運動が脳を活性化させるというようなことが盛んに言われてきていたという印象もありますが、おそらくこれについては、そうした昔からの考え方を取り入れたものであると考えられます。

もちろん「個別」の機能訓練ですから、全員が同じプログラムをこなすというわけではありません

デイサービスにおけるの内容

「デイサービス」というと、やはりどうしてもお年寄りに向けた介護サービスであるというイメージがありますが、中には、お年寄り以外の比較的若い世代に向けたサービスで「デイサービス」を名乗っているサービスもあります。

特に近年注目を集めつつあるのが、「個別機能訓練」と呼ばれるリハビリテーションに近いサービスが提供されているデイサービス施設があります。

個別機能訓練に関するデイサービスについても、やはり基本的にはお年寄りへのサービスということにはなりますが、中には、たとえば事故による後遺症が残ってしまったという若い世代の方に向けたリハビリサービスの一環として、個別機能訓練を提供しているデイサービス施設もあります。

個別機能訓練を行うデイサービス施設では、基本的にはその施設の利用者個人の状況、症状などに合わせた内容のプログラムが用意され、このプログラムにしたがって機能訓練を行うことになります。

もちろん「デイサービス」と名がつく施設ですから、原則として「通所リハビリ」に近い内容になるといえます。

個別機能訓練を行っているデイサービスの場合、リハビリとはいっても、似た境遇の利用者が多いことから、比較的仲間をつくりやすい、アットホームな印象の施設が多いといいます。

このあたりが、お年寄りはもちろん、それ以外の世代の方からもこうしたサービスが支持されている大きな理由ということになるでしょう。

また、いわゆる「デイケアサービス」とはちがって、利用者がカリキュラムにしたがってみな同じようなリハビリを行うという感じではなく、完全に個人を単位としたリハビリプログラムが用意されることになるため、同じリハビリではあっても、機能訓練のほうがかなり効率のよいリハビリ効果を得ることができるようになるケースが多いと考えられます。

そういったところも、近年この個別機能訓練のデイサービスが非常に高い人気を得ている理由になるでしょう。

デイサービスで行われるレクリエーション

「デイサービス」は、主に介護が必要なお年寄りを対象として、介護サービスを提供するための通所介護施設です。

ただ、介護のために通所するとは5っと介護しているというわけ5ではありません。

ただでさえ、介護が必要なお年寄りは、家族をはじめとする、自分の面倒を見てくれる人に対して神経をつかっており、自分ですべきことができないという負い目を感じています。

それだけストレスフルな日常を送っているといえるのです。そういう状況で、ひたすら第三者からの介護を受ける状況というのは非常に精神衛生面で問題があるといわなければならないのです。

そんなときには、いわゆる「レクリエーション」を行って、介護が必要なお年寄りの方の精神面でのケアも行うことも、ひとつの大きな目標になります。

デイサービス施設やデイケアサービス施設では、こうしたレクリエーションが行われるところが多いですが、その目的の最大なものは、やはり「お年寄りの精神面でのケア」ということになるでしょう。

また、それ以外にも、身体を動かすことができるお年寄りにはできるだけ運動をしてもらうといったことで、フィジカルな面でのケアを行うという意義も当然レクリエーションにはあります

デイサービスで行われるレクリエーションの内容は、歌を歌ったり、頭の体操となるようなパズル的な問題を解いたり、施設によってかなりバラエティーに富んでいるといえます。

どんな内容であるにせよ、「気分転換になること」、「頭をつかうこと」、そして「できる限り身体を動かすこと」という3つの柱が重要になることは言うまでもありません。

デイケアサービス施設の場合、デイサービス施設にくらべると、もう少し身体を動かすことに重きを置いた内容のレクリエーションになるケースが多いと考えられますが、デイサービス施設の場合、ごく軽度な運動にとどめます。

デイケアサービスでのレクリエーションの目的

デイケアサービスの場合、確かに「リハビリ施設」ではありますが、リハビリ以外にも、いわゆる「レクリエーション」も比較的頻繁に行われる印象があります

デイケアが非常に重宝されていますが、一般的に、「重宝されている」という評価は、あくまでも「ケアが必要なお年寄りのご家族」による評価にすぎません。

おそらく、デイケアをご利用になっているお年寄りご本人の感想から、「重宝している」ということばは聞かれないでしょう。

本来であれば自分たちがしなければならないお年寄りのケアを代わりにしてもらえるわけですから、それはご家族の方から見れば、デイケアやデイサービスなどのリハビリ施設や介護施設は「重宝する場所」ということになると思います。

しかし、実際に施設をご利用になっているお年寄りにとって前向きな感想を自然に発せられるような施設になることが、それぞれの施設の大きな目標になるのです。

そういった意味合いも込めて、デイケアサービスを提供している施設では、いわゆる「レクリエーション」を実施している施設が多いです。

これはあくまでも、ケアをお願いしているご家族に対してではなく、実際に施設をご利用になっているお年寄りに、少しでも前向きな気持ちになっていただきたいという目的で実施されることが多いです。

また、あくまでも二義的な目的にはなりますが、デイケアサービスというのはその建前として「リハビリ施設」ということがいえるわけですから、レクリエーションを実施することによって、リハビリ効果を期待するという目的も含まれています

単に、頭をつかったり身体をつかったり、指先をつかったりするリハビリではなく、レクリエーションという「楽しくできる」という考え方が、リハビリ効果を相乗的に増進させることができるという狙いもあります。

ですから、単純に「レクリエーションもたまにはいいですね」などという表面的なことば以上に、実はデイケアサービスを提供している施設で実施されるレクリエーションには、非常に深い意味があるのです。

ご家族の方々にも、ぜひそうした意図を理解していただきたいと思います。

しかし、よほど傑作なレクリエーションでもない限り、かなりマンネリ化してきてしまうケースが多く、施設の職員の方も少々ネタ切れに困ってしまうことがあるようです。

そこで今回は、「デイケアで実施するレクリエーション特集」として、さまざまな「レクリエーションのネタ」をご紹介していきたいと思います。

デイケアで行うレクリエーションで重要なことは、頭をしっかりつかうことができ、同時に、ごく簡単な運動にもなるということです。

ですからもっともポピュラーなところでは、「輪投げ」だとか「風船バレー」など、頭も身体も、部分的にでもつかうことができるといった内容のレクリエーションが好まれる傾向にあります。

しかし実際には、「輪投げ」だとか「風船バレー」ばかりをして、結果的にマンネリを招いてしまうことになっているのです。

しかし、意外と知られていないレクリエーションもあります。たとえば、小学校の運動会などでも行われている「スプーンリレー」などは、かなり頭、身体ともつかうレクリエーションに数えることができます

ただし、小学生のようにピンポン玉などをスプーンで運ぶとなるとかなり難易度が高くなってしまうので、デイケアなどで行うレクリエーションとしてはあまり好ましくないといえるでしょう。

そこで、ボールの代わりに、たとえば「お手玉」などを利用して、スプーンリレーを行うという考え方も悪くなく、実際このタイプのスプーンリレーは、けっこう多くのデイケア施設で好評を博しているようです。

あとは、古典的ではありますが、紅白の旗を用意して、「赤挙げて、白上げないで、赤下げない・・・」という、例のアレもかなり盛り上がります

また、「あっちむいてホイ」などのレクリエーションも散りばめると、意外とネタは持つものです。

リハビリ専門のデイサービス内容

一般的に、「デイサービス」だとか「デイケアサービス」などと呼ばれる福祉サービスの多くは、いわゆる「老人介護施設」であると考えられる場合がほとんどです。

しかし中には、お年寄りの方に向けたサービスではなく、現役世代の人々に向けたサービスであるといったケースもあります。

その代表的なデイサービスのひとつに、「リハビリ専門デイサービス」という福祉サービス形態があります。

ケガや病気の克服のための手術を受けた人は、例外なく「リハビリテーション」を受けることになりますが、一般的には、病院に併設されている「リハビリテーション科(リハビリ科)」でリハビリを受けることになります。

しかし、病院の規模によってはリハビリテーション科がないというケースもあり、そういった場合には、この「リハビリ専門デイサービス」を利用する可能性も当然考えられます

リハビリというと、一般的には「根性もの」というイメージが強いです。スポーツ選手のリハビリだけでなく、一般的な人々のリハビリもやはり「意地と根性で乗り切るべきこと」であるようなイメージもあります。

「リハビリ専門デイサービス」に関しては特に、お年寄りではなく、現役世代の患者さんが利用することになりますので、できるだけ早くリハビリを終えて社会復帰しなければならないという背景もあります。

ですからどうしても「つらい!」というイメージが真っ先に思い浮かんでしまうのがリハビリの世界です。

しかし最近は、そうした精神的な負担を回避するように考慮された内容のリハビリ専門デイサービスも増えてきています。

ですから単に「早期復帰」というだけではなく、「楽しくリハビリをして早期復帰」というスローガンを掲げたリハビリ専門デイサービスも徐々に増加してきていると考えられています。

まあもちろんすべてのリハビリ専門デイサービスがそのような形であるというわけではありませんが、しかし、少しでもリハビリのイメージをよくすることができるという意味では、プラスの発想だと思います。

介護保険によるデイサービスの内容

デイサービスの内容を知る上では、やはり介護保険とのからみの部分をよく理解しておかなければならないといえるでしょう。

介護保険というのは、思われている以上に非常に深い部分があって、それは、当然「介護が必要なお年寄りのための保険」であることは間違いありませんが、もしかしたらそれ以上に、「介護をするご家族のための保険」であるということがいえるのかもしれません

どういうことかというと、介護が必要なお年寄りをケアするのがご家族だけだったりすると、これはやはり、当然仕事ができない、家事ができない、お子さんの面倒を見られないなどといった大きな問題を抱えることになってしまうというのは容易に想像できるはずです。

そういったご家族の負担を、「介護保険制度」によって軽減しようではないか、というのが、介護保険のもともとの発想であるといえます。

介護保険をかけることで、デイサービスやデイケアサービスなどをはじめとする、いわゆる「通所サービス」を低料金で利用することができるというのが、介護保険の最大のメリットということになります。

これはつまり、「介護をする人への負担が最小限にとどめられる」という、介護保険そのものの内容には明確に表れていない部分へのメリットを見出すことができるのです。

介護保険は40歳以上の方に強制的にかかってくる保険です。一般的には、国民健康保険に自動的に上乗せされることで、同時に徴収されることになります。

40歳になっても介護保険がかかってこないというご家庭では、その世帯主にかかってきているケースがほとんどですので、特別問題はありません。

要介護ではなく要支援でもデイサービスは受けられる?

基本的に、デイサービスは「介護施設」ですから、「要介護」のお年寄りに向けたサービスということになります。

それでは、「要支援」のお年寄りの場合、果たしてデイサービスを利用することはできるのでしょうか・・・といった質問がかなり数多く寄せられます。

結論から言ってしまうと、要支援のお年寄りであっても、デイサービスを受けることはできます

ただし、デイサービスはあくまでも「介護施設」であることから、建前上は、要介護のお年寄りのための施設であるという観点が重要であり、要支援のお年寄りがデイサービスを利用する場合は、「予防のため」という目的になります

また、注意しなければならないのが、「要支援1」のお年寄りです。「要支援1」のお年寄りの場合、利用できる通所施設は「ひとつの事業所」に限られることになります。

仲の良い複数のお友だちと約束したから、別のデイサービスを受けたいと考えるお年寄りも少なくないようですが、しかし実際には、そういった考え方はすべて却下されてしまうのが現状であるといわなければなりません。

また、要支援1のお年寄りの場合、回数に応じて料金がかかってくるのではなく、基本的にはすべて「定額制」の料金設定になります。

このあたりは、厚生労働省のガイドラインにも明記されていますので、すべてのデイサービス施設で共通する部分ですから、例外は考えられません。

また、要支援1のお年寄りの通所の回数に関しては、厚生労働省が規定しているわけではありませんので、そのデイサービス施設によって週1回になるか週2回になるかが分かれることがありますので、その点についても注意していただきたいと思います。

なお、週当たりの通所回数についても、利用者の側では自由に決めることができないということについても、あらかじめ理解しておく必要があるでしょう。

このように、「要支援1」のお年寄りの場合、何かと細かいルールが付随することになるということを頭に入れておくべきでしょう。

要支援の認定を受けた人のデイサービスの内容

要支援の認定を受けた人もデイサービスを(通所介護)受けることはできます。内容が要介護の方とは少し違い、デイサービスの基本である食事、入浴、排泄ではなく食事と入浴の支援になります。

要支援とは、将来的には介護が必要となるが、一通りの生活が自力でできる状態ですからデイサービスも運動機能訓練や機能改善、口腔機能向上、レクリエーションが中心となっています。

食事は施設が健康状態を把握していて、噛む力や血圧、疾患の有無を考慮したメニューが決められ、大抵の利用者は介助なしで食事をしています。

施設によっては食事後の後片付けなども要支援利用者と行い、介護予防活動につなげているようです。

入浴は、本来は支援介護ともに大切なサービスと考えられてきましたが、要支援利用者の場合では施設や地域によって考えやサービスの実施に違いがあるようです。

人員の問題で要介護利用者が優先とし、自力で生活が送れる要支援利用者は入浴をサービスに含まないと考える施設があるためです。

その要支援者の中には自宅に入浴設備が無いといった理由で入浴サービスを希望するケースもあり、難しい問題となっています。

利用するにあたり、問題が出ないようにデイサービス施設を決める際によく相談することが必要な項目かもしれません。

ほか、介護予防ということで機能向上訓練、口腔機能改善、レクリエーションで交流などが盛んです。少しでも身体を動かし、のちに来る介護が軽減されるようにという目的です。

要支援では食事や入浴に時間を要さないぶん活動が基本になり、そこへ栄養改善や口腔ケアをプラスするなど自宅での生活の支援につなげています。

認知症対応型デイサービスの内容

デイサービス(通所介護)とはデイサービスセンターや特別養護老人ホームなどに通い、介護予防サービスを受ける事で、同じデイサービスでも認知症を患う利用者にも対応する『認知症対応型通所介護』という施設もあります。

人員の配置はもちろん、サービス中の過ごし方はレクリエーション、食事、入浴、運動というように一般のデイサービスと似ていますが少し違い、認知症症状の改善を図るべく可能な限り居宅で自力で生活できるよう支援を行います。

その内容は専門のスタッフが付きレクリエーションや生活行為向上訓練に力を入れ、認知症の利用者を介護している御家族の負担を減らすために相談なども積極的に行っています

認知症は薬物治療や行動療法で大きく改善する疾患なので食事や排泄、活動を自分で行うことが効果的として、その支援をしています。

一般のデイサービスの流れと違う点がそこで、食事やおやつを職員と作ったり、散歩など外出を多く行います。

一日の流れを挙げていけば一般のデイサービスとほとんど同じですが、例えば食事といっても一般のデイなら「食べる、食事補助をしてもらいながら食事をする」というものですが、認知症対応型なら食事もスタッフと一緒に作ったり、使用した食器類の後片付けなども行う施設が多いのです。

脳と体を動かし、脳の活性化を図るという目的で、食事やレクリエーションなどに取り組んでいます。

また、認知症対応型デイサービスは定員数が12名以下という設定のため、周辺症状(妄想、興奮、徘徊)を抱えた利用者へ、スタッフからの手厚い介助が受けやすいのも特徴です。

 

 

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