デイサービスの料金

介護保険に関するルールの改定によって、デイサービス利用者の料金に関して、月額の実費支払い分に多少の変更があるということについては、おそらくすでにデイサービスなどの福祉施設をご利用になっている人は、すでにご存知のことと思います。

これからデイサービスなどを利用する予定があるというご家族についても、当然改定後のルールが適用されることになりますので、ここではこれについて簡単に触れておきたいと思います。

まず、要介護のお年寄りにしても、要支援のお年寄りにしても、その要介護度、要支援度によって、介護保険の単位数や実費で負担する負担額が異なってくるという点に注意が必要になります。

要介護度が上がれば上がるほど、そして、要支援度が上がれば上がるほど、介護保険の単位数も大きくなり、したがって、実費で負担する金額も多くなるというのが特徴です。

ちなみに、デイサービスの料金設定は、要介護のお年寄りは「日ごと」で算出し、要支援のお年寄りは「月額」で算出することが多いです。

また、食事に関してですが、食事の料金については、要介護のお年寄りにしても要支援のお年寄りにしても、基本的には、介護保険制度で規定された「1割負担」は適用されず、すべて実費負担になりますので、この点は注意が必要です。

これらデイサービスの料金の支払い方法に関しては、そのデイサービス施設の規定によることになりますので、支払方法の確認を各デイサービス単位でしておくことが必要になります。

これはおそらくはじめの入所の際に説明があると思いますので、そのタイミングでチェックしておくようにしてください。

まあ、介護保険制度がベースになっていることから、どの施設にも共通する部分は確かに多いですが、しかし施設ごとのローカルルールが採用される部分もけっこう多いですから、料金設定に関する詳細については、各施設で確認するのがよいでしょう。

小規模デイサービスの料金表

デイサービスを利用する際には、やはりどうしても気になるのが、「サービスの内容」ということになりますが、しかしサービスの内容を充実させることで、デイサービス施設の料金体系のことがさらに気になってしまうというところは誰にでもあるでしょう。

そんなときには、デイサービス施設で立ち上げているホームページなどの料金表とにらめっこしながらいろいろなパターンを考えることになるのだと思います。

とは言っても、デイサービスの料金に関していえば、基本的には介護保険法で定められた設定を逸脱することはできませんので、大規模の施設はどうだとか小規模な施設はどうだとかといろいろウワサになることもあるようですが、しかし実際には、施設が大規模だろうと小規模だろうと、介護保険の適用内に関していえば、料金体系にそれほど大きな差異は生じないというのが実際のところであるといえるかもしれません。

ただし、介護保険とのかかわりが大きいデイサービス施設ではあっても、どこもすべて同じサービスを提供していて、どこも同じ料金設定になっているというわけではありませんし、そういった意味では、大規模施設と小規模施設でも当然異なる部分が生じることになると思いますので、そういったところはチェックしておくことが大切です。

とはいえ、逆に言えば、介護保険に直接的に関連する部分ではない部分で、大規模施設と小規模施設の間の差異が生じることになるわけですから、それがいったいどういう理由で差異が生じているのかということについては分析しやすくなっているということだけは言えるはずです。そういった視点で比較検討する方法もあるのです。

介護保険とデイサービス

デイサービス施設やデイケアサービス施設を利用する際、利用する回数を「単位」と呼ぶことが多いです。これは、「介護保険」の関係で、そのような呼び方をする場合が多いのです。

この「単位」に対して介護保険で決められた介護報酬が適用されることになります。ただし、地域によってかかってくる介護報酬が異なるという特徴があります。

これはどういうことかというと、地域格差を埋めることが目的で、そのようなシステムを採用しているということがいえます。

ただし、これはあくまでも「地域」で決められるものであって、「自治体」との絡みではないというところに注意が必要になります。

そして、その「地域」の決め方というのが、地価などを参考にして導かれた特有の決め方になっているのです。

このあたりが、介護保険の何とも言えない難しいところになります。つまり、大都市圏の一部では、それだけ単位あたりの施設利用料金が高いということになるわけです。

ちなみに、1単位(1サービス)あたりに発生する介護報酬は、「10円」がベースになります。ところが、東京23区など、地価が高い地域は1単位あたり「10.99円」などと、最大で0.99円の格差が生じることになります。

詳細は、厚生労働省の介護保険に関する資料をご覧になっていただければと思います。

ただし、これはあくまでも、デイサービスのような「通所介護」に関する例であり、訪問介護など、通所介護とは異なるサービスの場合、単位あたりにかかってくる介護報酬が異なってきます

そして、これらのサービスにおいても、通所介護と同様、地域によって発生する介護報酬が異なることになります。

介護報酬を受ける側からすればこれはそれなりに大きな問題であると思われますが、しかし、介護を受けるお年寄り本人やそのご家族の側から見ると、地域によって料金がそれほど大きく変わってしまうということは考えられませんので、そのあたりのご心配は不要であるといえます。

 

 

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